博麗さんちの梅干し

お料理
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春に芽吹いた新緑の葉がすっかり青に混じり、涸れていた田んぼに水鏡の空が降り始める季節になりました。

この頃になると、神社の裏にある梅の木が可愛らしい実をつけます。

その色や形は売り物のように整ってはいませんが、新鮮な梅の実はぱりっとハリがあって、とっても良い香りがします。

神社では毎年その実を使って色々なものを作るんですが、今年はピリッと塩気の効いた、おいしい梅干しを作ってみたいと思います!

まずは、つんできた実をボウルに入れてよく洗います。

ボウルの中でコロコロと転がる様子はとても可愛らしいですが、洗っている間に転がり落ちやすいので、ゆっくり優しく洗ってあげましょう。

洗い終わったらそのままボウルに水を張り、ひと晩寝かせてアク抜きをします。
時間が無い時は短くしてもいいですが、ちゃんとアク抜きをした方がさっぱりとおいしい梅干しになるのでしっかりやったほうがいいですよ。

アク抜きをしている間に、卵の殻の準備をしましょう。

卵の殻と聞いて、何で?と思った人はまだまだですね。
実は、梅と一緒に卵の殻を漬けると殻のカルシウムが溶け出して、その影響で梅が硬くなっておいしいカリカリ梅ができるんですよ!

先人の知恵ってすごいですよね。

卵の殻は、割ってそのまま入れると残った卵白が腐ってしまうのと、表面についている怖いバイ菌をやっつけないといけないので、一度お湯で茹でる必要があります。

茹で終わったら中の薄皮を取り除いて、よく乾かしておきましょう。
数日前にやって天日干しまでできたら100点はなまるです。

さてさて、ひと晩経ってアク抜きが終わったら実をザルにあけて、つまようじ等を使って梅のヘタを取っていきます。
地道な作業ですが、実を刺して傷付けてしまわないよう、丁寧にやっていきます。

梅の数が多ければ多い程、ととても大変です……。

ヘタ取りが終わったら、梅に付いている水気を清潔な布やキッチンペーパーでぬぐって乾いたボウルに移し、塩をまぶしていきます。

塩の量は梅1Kgに対して150g〜200gの間で加減します。150gより少ない量で作るととても痛みやすくなるので、焼酎を加えたりして腐りにくくしてあげないといけなかったりで、初心者にはあまりおすすめできません。
逆に200gくらいになると、味はものすごく塩辛くなってしまいますが、よっぽど悪条件に置かない限り、腐ったりはせず、条件次第では半永久的に持たせる事だってできるんですよ。
400年以上前に漬けられた梅干しも存在するらしいです。

今回はバランスを取って170gの塩を加えました。

しっかりまぶすと、まるで砂糖がついたアメ玉みたいでつまみ食いしたくなっちゃいますね。
本当にやったらもん絶してしまいます。

塩をまぶす作業が終わったら、乾かしておいた卵の殻をティーパック等に入れて、漬け込み用のビンの中に入れておきます。

そこへ梅を入れてしっかりフタをすれば完成です!

このままひと晩もすればビンの3分の1くらいまで梅酢が上がってくるので、定期的にビンを揺すってまんべんなく梅が浸かるようにしてあげましょう。

2週間もすれば一応は食べられますが、まだ味が馴染んでなかったり、梅に含まれる毒素がまだ分解しきれてないので1ヶ月は待ったほうがいいです。
霊夢さんはいつも待ちきれずにつまみ食いをして、よくお腹を壊しています。

カリカリ梅の場合は干さなくてもいいですが、卵の殻を入れずに作った梅は、梅雨が開けた頃に3日ほど干すと程よく水分が抜けて美味しくなるんですよ。


というわけで、梅干しづくりの紹介は以上になります!

塩と梅だけで作るシンプルな梅干しは、お店で売っている梅干しとはまた違った風味や食感があって、一度食べると病みつきになっちゃうくらいおいしいので、興味があればぜひ真似してみてくださいね。

それでは今回はこの辺で。
あうーん!

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